最高のラストでした。
「CLANNAD」

「春」は、出会いと別れの季節であると同時に、次の段階へ以降する時期でもあります。
「卒業」と言っても良いかもしれません。
予想の通り、風子シナリオで描かれたのは、
「夢」から「現実」へ
「子供」から「大人」へ
という形での「卒業」でした。
[夢→現実]
だけど、ラストは予想していた「風子の再生」ではありませんでした。
「夢」から「現実」へ、さらに「夢」へ
という流れに持っていくんですね。
この流れもすごく綺麗で良かった。
人々が、「ずっと見ていたい夢」から「現実」を見るようになって、「ずっと見ていたい夢」 (夢の風子)が見えなくなる。
「大人になる」ということだから、「それは仕方が無いこと」。
だけど、そこからさらに変化があって、人々はまた「夢」を見るんですね。
「ずっと見ていたい夢」(夢の風子)ではなく、「実現して欲しい夢」(風子の目覚め)を。
そして、その「夢」は以前とは違う形で、以前と同じように校舎を駆け回っている。
「噂」というかたちで、実現して欲しい「願い」として。
「夢」から「現実」へ、さらに「夢」へ
その先に待っているものは、きっと。
ぐはっ! あまりの美しさに泣きました。
これは純粋に「美しい」といえる物語ですね。素敵でした。
「夢」から「現実」を見るようになるだけではなくて、「現実」を見ながらも「夢」を見続けられる。それが、本当の意味での「大人になる」ということなんだと思います。
[子供→大人]
この風子シナリオは、もちろん「人と人との繋がり」も描かれているのですが、一番大きなテーマとして描かれたのは、「子供」から「大人」への成長、卒業というものでした。
[風子]
風子は、公子さんの結婚を祝福することにより、彼女から卒業する。「親離れ」のようなものですね。
そして、ラストシーンの朋也への一言、「風子の、お友達になってください」。
姉の為ではなく、自分の為にヒトデをプレゼントする。
風子の成長、大人への変化が最後に描かれました。
ヒトデという「夢」の友達ではなく、朋也たちという「現実」の友達を作った風子が、「夢」から「卒業」する日は必ず来るはずです。
[朋也、渚]
朋也と渚の二人は、一度見えなくなってしまった風子を、幸村さんの言葉をきっかけにして再び見ることが出来るようになりました。
「大人」になれば、かつての「ずっと見ていたい夢」は見えなくなってしまうはずなのに。
これは風子との「つながり」によるものなんですが、それだけではなくて、作り手からのもうひとつのメッセージでもあるんですね。
たとえ「大人」になって「子供」の頃の夢や視点を失ってしまっても、決してなくならないものがある。
子供の頃に感じていた「感覚」や「想い」は、きっと失われない。
そういうものを持ち続けて欲しい。
そんなメッセージも込められているのではないでしょうか。
先程書いた、「現実」を見ながらも「夢」を見続けるということと合わせて、そんな「大人」になって欲しいというメッセージが、風子シナリオの裏側では描かれているのだと思います。
単純に物語だけを見ても感動的な作品なんだけど、このように深く読み込もうとすると、様々なメッセージを読み解くことが出来ます。
なるほど、これがKEY作品なんですね。
良いなぁ。この「美しさ」に惚れました。
風子シナリオを描き上げた京都アニメーション共々、拍手と賞賛を送ります。
ちなみに作品を観る以前の段階で、その「美しさ」に魅了されたのは智代。彼女のシナリオが楽しみで仕方ありませんよッ! (←お前はもう少し大人になれ)
「CLANNAD」

「春」は、出会いと別れの季節であると同時に、次の段階へ以降する時期でもあります。
「卒業」と言っても良いかもしれません。
予想の通り、風子シナリオで描かれたのは、
「夢」から「現実」へ
「子供」から「大人」へ
という形での「卒業」でした。
[夢→現実]
だけど、ラストは予想していた「風子の再生」ではありませんでした。
「夢」から「現実」へ、さらに「夢」へ
という流れに持っていくんですね。
この流れもすごく綺麗で良かった。
人々が、「ずっと見ていたい夢」から「現実」を見るようになって、「ずっと見ていたい夢」 (夢の風子)が見えなくなる。
「大人になる」ということだから、「それは仕方が無いこと」。
だけど、そこからさらに変化があって、人々はまた「夢」を見るんですね。
「ずっと見ていたい夢」(夢の風子)ではなく、「実現して欲しい夢」(風子の目覚め)を。
そして、その「夢」は以前とは違う形で、以前と同じように校舎を駆け回っている。
「噂」というかたちで、実現して欲しい「願い」として。
「夢」から「現実」へ、さらに「夢」へ
その先に待っているものは、きっと。
ぐはっ! あまりの美しさに泣きました。
これは純粋に「美しい」といえる物語ですね。素敵でした。
「夢」から「現実」を見るようになるだけではなくて、「現実」を見ながらも「夢」を見続けられる。それが、本当の意味での「大人になる」ということなんだと思います。
[子供→大人]
この風子シナリオは、もちろん「人と人との繋がり」も描かれているのですが、一番大きなテーマとして描かれたのは、「子供」から「大人」への成長、卒業というものでした。
[風子]
風子は、公子さんの結婚を祝福することにより、彼女から卒業する。「親離れ」のようなものですね。
そして、ラストシーンの朋也への一言、「風子の、お友達になってください」。
姉の為ではなく、自分の為にヒトデをプレゼントする。
風子の成長、大人への変化が最後に描かれました。
ヒトデという「夢」の友達ではなく、朋也たちという「現実」の友達を作った風子が、「夢」から「卒業」する日は必ず来るはずです。
[朋也、渚]
朋也と渚の二人は、一度見えなくなってしまった風子を、幸村さんの言葉をきっかけにして再び見ることが出来るようになりました。
「大人」になれば、かつての「ずっと見ていたい夢」は見えなくなってしまうはずなのに。
これは風子との「つながり」によるものなんですが、それだけではなくて、作り手からのもうひとつのメッセージでもあるんですね。
たとえ「大人」になって「子供」の頃の夢や視点を失ってしまっても、決してなくならないものがある。
子供の頃に感じていた「感覚」や「想い」は、きっと失われない。
そういうものを持ち続けて欲しい。
そんなメッセージも込められているのではないでしょうか。
先程書いた、「現実」を見ながらも「夢」を見続けるということと合わせて、そんな「大人」になって欲しいというメッセージが、風子シナリオの裏側では描かれているのだと思います。
単純に物語だけを見ても感動的な作品なんだけど、このように深く読み込もうとすると、様々なメッセージを読み解くことが出来ます。
なるほど、これがKEY作品なんですね。
良いなぁ。この「美しさ」に惚れました。
風子シナリオを描き上げた京都アニメーション共々、拍手と賞賛を送ります。
ちなみに作品を観る以前の段階で、その「美しさ」に魅了されたのは智代。彼女のシナリオが楽しみで仕方ありませんよッ! (←お前はもう少し大人になれ)

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TBをありがとうございます。
そして、この結論にたどり着いた読解力に乾杯!
> なるほど、これがKEY作品なんですね。
KEY作品の魅力はまさにそこいら辺にあると思います。もちろんとても素敵な音楽、BGMも有ってのことなのですけども、それ以前に、シナリオに深みがないとこの味は出ないですよね。
そして、この結論にたどり着いた読解力に乾杯!
> なるほど、これがKEY作品なんですね。
KEY作品の魅力はまさにそこいら辺にあると思います。もちろんとても素敵な音楽、BGMも有ってのことなのですけども、それ以前に、シナリオに深みがないとこの味は出ないですよね。
>TBをありがとうございます。
休止するはずだったのに、感動のあまり復活してしまいました。 (←騒がしい奴)
これからもよろしくお願いします。
>シナリオに深みがないとこの味は出ないですよね。
そうですよね。
しかも、統一的な「空気」をしっかりと作り上げているので、さらにもう一段階違うんですよね。
休止するはずだったのに、感動のあまり復活してしまいました。 (←騒がしい奴)
これからもよろしくお願いします。
>シナリオに深みがないとこの味は出ないですよね。
そうですよね。
しかも、統一的な「空気」をしっかりと作り上げているので、さらにもう一段階違うんですよね。
2007-12-05 水 06:20:39 |
URL |
レインボウ #6.b9uQAc [ 編集]
このストーリーの爽快感というか
開放感はもう異常!!
CLANNAD第9話、
感動の最終回です(違っ!!)
【2007-12-03 Mon 17:12:55】 | RAY=OUT
【2007-12-03 Mon 17:12:55】 | RAY=OUT
風子編ラスト。30分ほぼ泣き通しでした。key作品には本当に弱い。
朋也、渚、風子は夜の学校で一晩を過ごします。
【2007-12-03 Mon 17:29:48】 | Girlish Flower
【2007-12-03 Mon 17:29:48】 | Girlish Flower
「何もかも忘れてしまったわけじゃないんですね」 夜の学校で風子と過ごす最後のひと...
【2007-12-03 Mon 17:36:47】 | Todasoft Blog
【2007-12-03 Mon 17:36:47】 | Todasoft Blog
うわぁぁぁぁ、涙腺決壊。・゚・(ノД`)・゚・。
すいません、京アニの破壊力、思い知りました。
CLANNAD クラナド 第9話
【2007-12-03 Mon 18:57:41】 | Curse priest
【2007-12-03 Mon 18:57:41】 | Curse priest
★感想・第9話
風とともに去りぬ
【2007-12-03 Mon 19:21:59】 | テトレト空想我学
【2007-12-03 Mon 19:21:59】 | テトレト空想我学
今日は、どうしてもリアルタイムで見たかったのです。
お陰様で、寝不足確定ですが。
※追記完了、もはや別物(笑)。
【2007-12-03 Mon 20:17:16】 | 方丈にて徒然なるままに
【2007-12-03 Mon 20:17:16】 | 方丈にて徒然なるままに
風子を連れて朋也と渚は夜の学校へ忍び込む。演劇部の部室で今までどおりなにげないこ
【2007-12-03 Mon 21:46:39】 | SUGO FACTORY別館
【2007-12-03 Mon 21:46:39】 | SUGO FACTORY別館
「幸せに」をただ伝えたくて。
【2007-12-03 Mon 21:47:48】 | ミナモノカガミ
【2007-12-03 Mon 21:47:48】 | ミナモノカガミ
いよいよ風子の姉の公子の結婚式の日がきます。
感動しすぎて涙が止まらない第9話の感想です。
【2007-12-03 Mon 23:14:12】 | さくら日記
【2007-12-03 Mon 23:14:12】 | さくら日記
「CLANNAD」:第9回「夢の最後まで」
【2007-12-03 Mon 23:45:30】 | Daydreamer
【2007-12-03 Mon 23:45:30】 | Daydreamer
ありがとうございました。風子、楽しかったです。
【2007-12-03 Mon 23:55:00】 | らび庵
【2007-12-03 Mon 23:55:00】 | らび庵
学校に泊り込む伊吹風子と朋也。原作では、当然古河渚は居ません。このシーンで渚が居るのは、面白いですね。
【2007-12-04 Tue 00:14:07】 | ゼロから
【2007-12-04 Tue 00:14:07】 | ゼロから
夜の学校に忍び込み、伊吹先生の結婚式の前祝いをした朋也達。しかし、翌朝、風子の
【2007-12-04 Tue 00:26:47】 | ぶろーくん・こんぱす
【2007-12-04 Tue 00:26:47】 | ぶろーくん・こんぱす
CLANNADの9話
【2007-12-04 Tue 07:00:18】 | てけと~な日記
【2007-12-04 Tue 07:00:18】 | てけと~な日記
というわけで、風子ルート終了。達成感の方が強く残った。
【2007-12-04 Tue 11:35:48】 | おカネの錬金術師の錬成日記
【2007-12-04 Tue 11:35:48】 | おカネの錬金術師の錬成日記
風子編のラスト。
ゆっくりと流れる時間・・・静かに描かれる日常の中、
朋也と渚は、風子とずっと一緒に過ごします。夢の最後まで。
【2007-12-04 Tue 16:25:25】 | ■モニョロ箱■
【2007-12-04 Tue 16:25:25】 | ■モニョロ箱■
CLANNAD『夢の最後まで』個人的な感想等
【2007-12-04 Tue 17:59:53】 | starlightmemories
【2007-12-04 Tue 17:59:53】 | starlightmemories
『
【2007-12-25 Tue 08:41:57】 | 詩稀村通信
【2007-12-25 Tue 08:41:57】 | 詩稀村通信